結局南極・・・・

sakapa

2010年10月11日 01:18

10月10日は中3の息子の誕生日でした。

私からのプレゼントはこれ ↓



私らの若い頃のニーチェの本と言えば活字がぎっしりでそりゃ読みにくいってありゃしない。
しかし、この本は1ページに1フレーズなので非常に読みやすい、そしてどのページからでも入れる、好きな時に好きな言葉を拾うことができるのだ。
 この間、NHKでやっていたのだが最近、若い人たちに哲学が受けていると聞く。
良いことと思う、最近の若い人は自分のニーズってのに敏感になってきているのだろう、本来語り継ぐべき年配の大人たちに哲学的な要素を語る人が少なくなっている、それもあって彼らは求めているのではないだろうか。
哲学とは人間の心的内部の学問と思う、人は考え悩む、他人を理解しようとし、自分を理解してもらいたいと思う、でもうまくいかない、そこでその解法の手助けになるのが哲学なのだ。
先日NHKの番組で「白熱教室」ってのをみました。
ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が東大で学生相手にディスカッション形式の講義を行う、って内容。
ちょっとした衝撃でしたね、哲学をごく普通に整然と質問者の意見に沿って分析、返答する。
決して押し付けがましい意見などつけない、でいていろんな具体例をあげて「こうゆう考えもある、そして君はこういう見解なのだね」なんて感じで進行してゆく、とにかく素晴らしいの一言だ。
そんなこともあったので プレゼント候補にサンデル教授の書籍を、と思って書店に足を運んだのです。
ですが結局南極、「ニーチェ」を選んだのでした。

 息子はすぐには読まないかもしれない、しかし、これからの彼のいろんな人生局面でひょっとしたら役に立つ本なのだ、父親はいつまでも生きている訳ではないのだし、私の言葉なんぞは知れたもんだ。
私が息子に本をプレゼントするのはたぶんこれが最初で最後であろう。
元々、私は読書家ではないですからね。

ハッピ、バースディぜよ息子殿。