ぜんざい大作戦開始(第二回)

sakapa

2011年02月06日 03:43

第2回ぜんざい作戦開始、

前回は賞味期限2008年物だった、

うちの家族は私以外は誰も食べんかった。

そして今回は2009年物(収穫は2007年と表記)、

また私一人で食べるのかえ?

それは2010年の12月に起こった。

食器棚の掃除を手伝っちゃろうと、禁断の扉を開けてしまったのだ。

開き戸を引くと。

どどっどーっ、雪崩。

小豆、切り餅パック、ホットケーキミックス粉、お好み焼き粉、などなど。

思わず微笑むO型男、

なんと彼は「ぜんざいの材料でも買いにいかにゃ、」なんて思っていた矢先のこの出来事なのだ。

で、ぜんざい関係の食材の仕分け作業に入るO型男。

「結構アルネ」

その時、一抹の不安が彼の脳裏をよぎる。

これはいつのものだ?

いきなり東野圭吾の小説のような論理的照合が彼の思考を支配した。 ← こらこらっ、大げさ。

答えは簡単で、賞味期限範囲内は「合格」、期限切れはオーナーの判断で、ということ。

小豆の袋は8袋、2008年が3、2009が2、2011が3であった。

さてと。

そこでO型男の脳内会議場で議論が始まる。

「ヤバイね流石に2008は」
「いやいや問題ないアルヨ」
「腐っちょるわけじゃないし」

そこである事例が紹介された。

O型男が学生だったころ、某ニューオータニ系のレストランの厨房でのこと。

出入りの八百屋が「これ、ただ(無料)なんすけど置いていってよいでしょうか?」
と豆の25kを2袋持ってきた、料理長が袋を開けて「どうしたもの?」といぶかしる。
八百屋曰く、倉庫の片付けで奥から出てきたんです、10年前の在庫なんで売ることは出来ないし、捨てるにはもったいないし。
という事情だった。
料理長はお店の信用第一が徹底している方であった、だから次のセリフは「お客には絶対出せんな」だ。

「おいっ、そこのアルバイト君、どうだこれ10年前の豆、好きなだけ持ってかえっていいよ」笑いながら言う料理長。

「何かあっても俺は責任はとれんよ、自己責任で好きなだけ持って帰れ」

こんな感じの流れになった、結果持ち帰ったのは私と、10代の見習いコックの2人のみ。
見習いコックは早速自分のまかない料理するといって鍋に火をかける、それも強火。
「ああっ」っと思った。コックでもない私が彼に調理で意見するのもどうかと思ったが、一応、豆は一晩水に浸して煮るときは弱火にしたほうが、とささやいてみたのだけど、聞き入れられなかった。
案の定、何時間たっても豆は煮えない。
新米コックは煮えないのは豆が古いせいだ、と言いはる。
とりあえず私は徒歩で持ち帰れる程度の量をポリ袋に入れてもらって帰宅した。
そして、一晩水に浸して煮るときは弱火で調理。
問題なく食せた。

以上、事例発表。

すると教授と呼ばれる男が言う。
「ぜんざい一遇のチャンス、いや一喰う、なんちゃって」

こんな感じで、脳内議論はさらっと終了。

して「豆は保存食ぜよ」という持論をもとに作戦が始まったのです(少々汗)。