2010年02月14日
龍馬伝 -7-
今回は大分(だいぶ)話の内容が動き始めました、江戸から土佐に帰ってきた龍馬は河田小龍と出会う、河田は中浜万次郎(ジョン万次郎)の帰国にあたって取り調べをした人物である。
そこで今で言うワールドワイドな世界を知る龍馬、元々好奇心旺盛な龍馬はどんどん情報を吸収、自分のなかでこれからの日本人が日本人であるべきことの重要性に気が付く、そして自分の為すべきアウトラインを本能的に意識するように。
なんて感じの7話でしたかな。
龍馬は、帰国した安政元年(1854年)の11月頃、高知城下築屋敷に住む画家の河田小龍を訪ねた。この小龍は、狩野派の画家であるが儒学・洋学にも造詣深く、当時土佐随一の知識人であった。
長崎で蘭学を学んだ小龍は、2年前の嘉永5年(1852年)7月に藩命を受け、アメリカから帰国した中浜万次郎の取り調べをおこなった。そして、このとき万次郎から聞いた海外事情を『漂巽紀略』という著書にまとめ上げ、藩主山内豊信に献上している。
また安政元年(1854年)8月には、土佐藩から薩摩藩に派遣された視察団の一人として、砲奉行や砲術指南役とともに鹿児島に出張し、大砲鋳造のための反射炉や近代兵器及び造船工場などを見学していた。
龍馬の求めに対し、小龍は自分はただの絵描きに過ぎないと応じる様子がなかった。だが龍馬の熱意に動かされ、海外の事情や近代文明の知識を説いた。また、「外国の汽船を買い求め、同志を集めて乗組員とし、旅客や官私の荷物を東西に運搬して、その運賃を得ながら同時に航海術を練習することが富国強兵への道である」と切論した。
この構想を聞いた龍馬は手を叩いて喜び、「僕は若い頃から剣術を好んできたが、剣では所詮一人の敵しか相手にできない。外国に勝つためには何か大業を成さなければ、志を果たすことは難しいと思っていた。君の意見は僕の考えと一致する。これからは互いに協力しよう」と固く盟約を結んだという。
また、龍馬は再び小龍のもとを訪れ、「船は金策さえできれば手に入るわけだが、これを運用する同志がなければ何の用にも立たない。僕はこの点について悩んでいるのだが、何か工夫があるか聞きたい」と尋ねた。
すると小龍は、「従来より俸禄に満足している人に志がない。在野にいる優秀な人物は、志はあるが行動を起こすための金銭が無く、何もできないでいることを嘆き憤る者も少なくない。この者たちを教育すれば人材を確保することができる」と答えた。
龍馬もこの案に賛同し、「もっともの意見だ。これから君は内にて同志の教育に専念して欲しい。僕は外にて汽船を手に入れることに骨を折ることにする」と、海軍創設の役割を分担して、それぞれが尽力することになったという。(河田小龍著書「藤陰略話」内容解説より)
この解説からすると「龍馬伝」は少し脚色されているのだろう、別に問題があるわけではないが、その後、勝海舟を斬りに行った龍馬の行動から考えると「藤陰略話」の内容はうなずける。
ま、お堅いことは抜きにして、今回の話の内容、面白かったですね、河田小龍(リリーフランキー)のキャスティングも絶妙でした、ジョン万次郎のキャスティングも楽しみですNHKさま。
そこで今で言うワールドワイドな世界を知る龍馬、元々好奇心旺盛な龍馬はどんどん情報を吸収、自分のなかでこれからの日本人が日本人であるべきことの重要性に気が付く、そして自分の為すべきアウトラインを本能的に意識するように。
なんて感じの7話でしたかな。
龍馬は、帰国した安政元年(1854年)の11月頃、高知城下築屋敷に住む画家の河田小龍を訪ねた。この小龍は、狩野派の画家であるが儒学・洋学にも造詣深く、当時土佐随一の知識人であった。
長崎で蘭学を学んだ小龍は、2年前の嘉永5年(1852年)7月に藩命を受け、アメリカから帰国した中浜万次郎の取り調べをおこなった。そして、このとき万次郎から聞いた海外事情を『漂巽紀略』という著書にまとめ上げ、藩主山内豊信に献上している。
また安政元年(1854年)8月には、土佐藩から薩摩藩に派遣された視察団の一人として、砲奉行や砲術指南役とともに鹿児島に出張し、大砲鋳造のための反射炉や近代兵器及び造船工場などを見学していた。
龍馬の求めに対し、小龍は自分はただの絵描きに過ぎないと応じる様子がなかった。だが龍馬の熱意に動かされ、海外の事情や近代文明の知識を説いた。また、「外国の汽船を買い求め、同志を集めて乗組員とし、旅客や官私の荷物を東西に運搬して、その運賃を得ながら同時に航海術を練習することが富国強兵への道である」と切論した。
この構想を聞いた龍馬は手を叩いて喜び、「僕は若い頃から剣術を好んできたが、剣では所詮一人の敵しか相手にできない。外国に勝つためには何か大業を成さなければ、志を果たすことは難しいと思っていた。君の意見は僕の考えと一致する。これからは互いに協力しよう」と固く盟約を結んだという。
また、龍馬は再び小龍のもとを訪れ、「船は金策さえできれば手に入るわけだが、これを運用する同志がなければ何の用にも立たない。僕はこの点について悩んでいるのだが、何か工夫があるか聞きたい」と尋ねた。
すると小龍は、「従来より俸禄に満足している人に志がない。在野にいる優秀な人物は、志はあるが行動を起こすための金銭が無く、何もできないでいることを嘆き憤る者も少なくない。この者たちを教育すれば人材を確保することができる」と答えた。
龍馬もこの案に賛同し、「もっともの意見だ。これから君は内にて同志の教育に専念して欲しい。僕は外にて汽船を手に入れることに骨を折ることにする」と、海軍創設の役割を分担して、それぞれが尽力することになったという。(河田小龍著書「藤陰略話」内容解説より)
この解説からすると「龍馬伝」は少し脚色されているのだろう、別に問題があるわけではないが、その後、勝海舟を斬りに行った龍馬の行動から考えると「藤陰略話」の内容はうなずける。
ま、お堅いことは抜きにして、今回の話の内容、面白かったですね、河田小龍(リリーフランキー)のキャスティングも絶妙でした、ジョン万次郎のキャスティングも楽しみですNHKさま。
Posted by sakapa at 22:15│Comments(0)