2011年10月17日

藤原さんの講演

乙武さんと藤原さんの2本だて講演だった今回の研修会、本当に有り難かったです。

てなわけでー、  ← 藤原さんの口癖。

今日は先ほどまでビデオ撮りした藤原さんの講演をもう一度観ました。

「目から鱗」とはこういうことー、と再度思い知りました。

てなわけでー、

ここは高校の非常勤講師でもある私のリアル体験を今回の講演内容にダブらせてみます。

私は別府の某私立高校の情報科の授業を週2日受け持っています。
そこでの今年度のしょっぱなの授業。

「いいかい、君たち全員、各自がデザイン会社起業すると仮定しよう」
「で、まず自分の会社の屋号(名前)を考えよう」

こんな感じで始めました。
キョトンとする生徒たち、一つ間違うと、どっしらけの雰囲気か?
で、すかさず、いくつか例をあげる。

「スタジオ 〇〇○」「〇〇デザイン」「〇〇ワークス」「〇〇クリエイティブ」・・・てな感じ。

屋号を決めたらその書体やカラーを決めてロゴを創ろう、なんて話しつつ。
その間にデザインコンペの話なんかもして、
「XXX自動車会社のキャンペーンのデザインコンペ、500万」とか。
ついでにデザインは学歴がなくとも金になる(高所得者)可能性がある、とか。
ネットで100万ぐらいの賞金のデザインコンテストがある、とか色々話しながら、自分の仮想会社の名前を思考させる。
この時点で、生徒たちは授業に集中ー。

そこで、ブランディングの話に持って行く。
自分の会社の屋号をブランド化・・・。
ブランドが定着すれば仕事が増える、利幅が増えるなどなど。
ついでにインターネットの話も取り入れ、地方でも都市圏の受注が可能とかとか。
そしたら大分が活性化して・・・。
だから、とにかくデザインを考える、クリエイティブな人間に・・・。
クラウドを使えば・・・。
サーバーってのが・・・。
evernote、dropbox,googledocs,Facebook,などなど。

こんな感じで「イラストレータ」「Photoshop」のデザインテクニックやWebの仕組みを教えるの私の授業スタイルです。

だからですね、本当に藤原和博氏の講演は私にとって「目に鱗」だったのです。

自分で言うのもなんですが、高校の先生の一般的な教え方とはちょいと違うかもしれないです。
私は本業が自営業者ですので、そのエッセンスをフルに活用しつつも実践的な何かを生徒たちに少しでも身につけてもらいたい、と思いで試行錯誤中であった訳です。
そんなときにこの講演です、本当に有り難い話でした。


ロールプレイング(模擬体験型授業)
情報編集力
ブレインストーミング

恥ずかしながら、どの言葉も僕の意識にはなく、言葉の意味すら知らなかった。
なのに、重なった。
もちろん、藤原さんのほうが何段も先を言っているのだけれども、方向性は間違えていないように思った。


正解主義。
確かに現状、日本の教育はそうだ。
先生の質問に対して間違えた答えを発表すると評価が低い、いや大抵バカにされる、もっと勉強してから手を挙げろ、といわれる。
だから、よっぽどの自信が無いと手を挙げられない。
勉強して確実に身に付いた知識で情報処理能力を発揮する。
これ自体悪い事ではないのだが、応用や創造の部分で沈黙してしまう。
情報編集力。
いわゆるクリエイティブな脳の使い方。
この部分を講演では会場で聴衆と一緒にキャッチボールする、ユーモアも交えて。
戦車の値段の話がでた、最初は全く想像のつかない値段、潜水艦、巡洋艦の値段が解ると、戦闘機の値段が予想がつくようになる。
こういう実例、実体験をその場で味わせてどんどん進めていく。

各自が800名在籍の避難所の所長だとする。
そこにロールケーキ700個が届けられた。
どうしますか?

ここで、みんな声を出して考える。
2等分にして・・・などなど。

これは今回の震災で実際にあったことらしい。
そこでとられた行動とは。

なんと、断ったのだと。

もちろん会場全体ざわつきました。

藤原さん「これが今の日本の現状なのです」
正解主義からくる現実なのだと。
「学校の教頭先生判断ってこうだったりしませんか?」

最後のまとめは、正解主義も勿論大事ではあるのだけれど、脳は出来るかぎりクリエイティブに作用するように持っていく教育がこれからの日本には必要ということでした。

若干、不正確な説明、記述ですので、詳しくは藤原さんの著書で確認してください。
藤原さんの講演




Posted by sakapa at 03:53│Comments(0)
 
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