演説上手

sakapa

2010年01月18日 01:54

最近、政治家さんも演説の上手い方が少なくなったなって思います。
そんな中、先日の鈴木宗男氏が民主党大会でした演説、上手いです、内容がどうのこうのではなく、上手いです、これも私自身の備忘録にしたいので自分のブログに残してみます。

下記は鈴木氏の諸方面への気配り挨拶のあとのくだり。

 「さて、3党の代表の皆さん方が触れませんでしたから、私は1点触れさせていただきたいことがあります。
それは昨日起こった出来事であります。
検察の暴走がいけないと私は考えております(そうだ! その通りだ!の声と大拍手)。
みなさん、逮捕されるということは、逃亡の恐れあり、罪証隠滅の恐れありで逮捕なんです(そうだ!の声)。
家宅捜索をされている石川さんの事務所が何を隠すものがあるのでしょうか。
国会議員たる石川さんが、どこに逃げ隠れできますでしょうか(そうだ!の声)。
どうかみなさんですね、私は検察官というのは、サッカーに例えれば、ゴールキーパーだと思っているんです。
そのゴールキーパーだからこそ、手も足も使えるんです。
そのゴールキーパーがフォワードに出て、フォワードの第一線でみなさん、手も足も使う、なんでもありだといわれれば、どうなりますか、みなさん。
ここでみなさんですね、狙われたら、誰でもやられますよ(どよめき)。
そのことを考えてください。なぜ私がここまで言うかというと、私は8年前経験しているからです(会場笑)。
そこで皆さん、皆さん方の中からも私を批判した方がたくさんいます(そんなことない、の声)。
ただ、みなさん思いだしてください。
検察のリークでムネオハウスの偽計業務妨害で鈴木は捕まるといわれていました。
あるいは三井物産の北方領土支援の関係で捕まるとも言われました。
おまけにアフリカのODA、開発援助問題で捕まるとも言われました。
しかしみなさん、私はこれらの件で今裁判はやっておりませんよ。
全部検察のリークで世論誘導されたんです(そうだ、ひどいな!の声)。
そして揚げ句の果てに私は400万円、政治資金規正法に基づいて領収書を切ったからで逮捕されたんですよ(とんでもない!の声)。
どうかみなさん、冷静に考えてください
千葉法務大臣もおられますけどですね(会場笑)、(昨年)12月の8日、私は質問主意書を出して、その答弁が閣議決裁で戻ってきてます。
検察はリークはしていないという答えなんですよ。これ閣僚の皆さん方もよく答弁書をチェックしてみてください。
石川代議士が、私は聞いたんです。「あなた、マスコミにサービスして情報提供をしているのか」と言ったら、「私は何も言っていない!」と。
「ところが私の言ったことがカギカッコで新聞やテレビに出てくる。非常に不思議です」こう言ってましたよ(問題だ!の声)。
じゃあ、だれがリークしているかっていったら、そのことを知っているもう一方の検察しかないじゃないですか、みなさん!(大拍手と歓声)。
どうぞみなさん、ここは冷静にね、考えてください(どよめき)。
検察が正義の人だと思ったら大間違いです(その通り、の声)。
それでみなさん、よく東京地検特捜部、大阪地検特捜部というのがありますが、法務大臣! 特捜部ができたいきさつを調べてみてください。
昭和22年、隠匿物資、ヤミ物資を抑えるためのですね、組織でスタートしたのが特捜部ですよ。
じゃあ、いまの時代に合ってますか、みなさん、こういうものが(女性国会議員の声で「事業仕分けしろ」)。
おっしゃるとおりですよ!(笑いと拍手)。
おっしゃるとおりで皆さんね、特捜部がエリート意識をもって、おれたちが国家の支配者だ、おれたちがエリートだ、国民から選ばれた政治家じゃなくて、おれたちが国をリードするんだ、思い上がった考えでみなさん、権力を行使されたらどうなるかということをですね、ぜひともお考えをいただきたいと思います。
そういった意味でも全面可視化をしなければ、みなさん、ダメだということを…(拍手)、中井国家公安委員長、よろしくその点ですね、お願いしたいと思います(がんばれ、の声)。
みなさん、今も私は石川さんが取り調べを受けている。
検察はこう言っているはずです。「石川、民主党も、小沢幹事長もおまえを守らんぞ。だからこっちに協力しろ。いいか、だれもお前を支えるものはいないぞ。鈴木だって離れるぞ」こんなささやきをしているはずですよ。
みなさん神経戦なんです。情報戦かけて分断するんですよ。
それでメロメロにさせて都合の良い調書をとっていくんです。これがやり方です。
私の秘書もそうやって落とされたんですから。
だから、私は事実を言うんです。
どうかみなさん、間違った権力とは断固戦っていこうではありませんか!(大拍手と歓声)
鳩山代表、決断力がないという話をマスコミの人はされますけども(そんなことないぞ、の声)、みなさん、鳩山首相は私は大変な見識、胆力をもっていると思います(その通り、の声)。
アンドレ・マルコフという数学者がおります。
これは19世紀後半からの有名なロシアの数学者です。
息子さんも20世紀の有名な数学者ですね。このアンドレ・マルコフさんというのは数学の学者で、壊れた機械をどう立て直すかというですね、偏微分の政策論文を出しているんです。
最近、私は鳩山首相、民主党代表がですね、1977年ですね、博士論文でこの論文を使っているんですよ。
壊れた機械をどう立て直すか。まさにみなさん、これが政権交代だと私は思いますよ(大拍手)
そして今まさに私は鳩山代表、鳩山首相には堂々と権力に立ち向かっていってもらいたい(ハハハの乾いた笑いあり、拍手は少なめ)。
そして小沢幹事長にもお願いがあります(どよめき)。
ここは堂々と幹事長! 国民に説明責任を果たして、秘書は信じているし、何もやましいことはないという小沢幹事長のあの発言こそが私は説明責任を果たしていると思っておりますから、自信をもって幹事長としてのですね、役割を果たしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか(大拍手。会場の小沢幹事長うなずく、鳩山首相は拍手)。
5分間でやめろといわれておりますので、ちょうど5分になりましたからやめますけれども、みなさん、一昨年の11月7日、当時の小沢民主党代表さんと、札幌において新党大地は、北の大地・北海道から政権交代、こう銘打って選挙協力の合意をいたしました。今度も北海道では定数2です。民主党さんの候補、新党大地はしっかり応援して、参議院選挙も北の大地・北海道で圧勝して、それを全国にいい流れをつくっていく。この責任を果たしていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。今日はおめでとうございました(大拍手)」

以上。
どう捉えるかは個々まちまちでしょうが、現在の地検と民主党の状況をよく現している側面もあって内容を残しておこうと思った次第です。
ほとんどの民放はこの後の小沢幹事長の演説を放送しただけでしたが、この鈴木氏の演説とセットにして聴くのと、そうでないのとは聴いた人の印象は相当違うようにも思います、マスコミってある意味おそろしいですな。

関連記事