2009年03月22日

起業前2 -波乗り三昧-

桜咲く3月下旬、
朝起きて、会社に行かなくて良いということは当時の私にとってそれほどすっきり理解出来ていた訳ではなかったように思います。
しかし、現実は時を刻んでいくわけで、辞める為の口実も実現性を保証されたものではなかったし、今からどうやって生活をするか という超現実的な部分も含めて今後を決めなければいけないのです。
まずは口実通り、郷里の高知に様子見に帰ることにしました。

黄色いミラージュの車上キャリアにサーフボード乗っけて四国に向かいました。
当時乗っていた車はなぜか黄色のミラージュ、今だとまず選ばないカラーに車名の「ミーラージュ」和訳すると「蜃気楼」っていうのも後から考えると笑える選択でした。
最初にボードを降ろしたのは室戸市の尾崎、リーフのグッフィーオンリーの波乗りポイント、
ここはいつきてもいい波が立っています、
ドライブ疲れの残る体で入る海は妙に心地よいものです、
無駄な力がはいらないからか、ドルフィンスルーで潜る波のしぶきが序々に体のスイッチを開放していく感じはとても気持ちいいです。
そして沖に出て、波待ち。
サーフボードを両足で挟んで座るこのスタイル、「ペンギン」っていいいます、でペンギンしながら太平洋の彼方からやってくる波のうねりを待ちます。
両手で顔を洗い、髪をかきあげる、そしてゆっくりと方向を岸に向けながら、パドリングを始め、大きめの波のうねりのリズムと自分のボードのスピードをシンクロさせる、そして次の瞬間、テイクオフ。
波のブレイクする寸前の落差にボードを滑り出し、コントロール、パンパンと海面に音をたてながらライディング。
なんとも素晴らしいスポーツです、サーフィン。
一度すると判りますが 間違いなく脳からアドレナリン大放出なんです。
何時間入ったことでしょう、もう日が暮れてきました、
もう少し、って気持ちを振り切り丘に上がり一路郷里の高知市へ。
母に会い、数日間休みで帰ってきたと説明、仕事の事は一切言わずでした。
翌日もその翌日も、手結(てい)浜やら、入野浜で波乗り三昧、自分の欲望のまま、だったのかな?
今になって分析すると、サーフィンと事業や仕事は論理的に共通項があると思います、ある程度の場所までは 漕ぎ出す必要があって、大きい波ほど大変です、波に乗れるポイントに着くとそこで良い波を見極めながら待ちます、待っている間に色んなところに流される可能性もあって、一番良いポイントに居続けるには、絶えず泳いでいなければならないのです、そして波のうねりとシンクロ、ここでは瞬発力をうまく出さねば波には乗れません、シンクロがうまくいけばスタンディング、これも瞬時に立たなければ乗れないのです、乗った後のコントロール、フィニッシュのドロップアウトとまさに起業や会社経営にシンクロする内容と今にして思います。

波乗りも3日連続すると、アドレナリン大放出のせいなのか、自分の脳内がすっきりしてきたように思いました、誰に対する不満もなく、ありのままの素直な自分がいる、そんなシンプル構造に脳内リセットされたようでした。
この頃は丁度今のように、大就職氷河期と言われていました、公務員志望者もとても多く、教員採用試験を受けても採用される可能性はかなり低かったです。
こういう状況もあり、8月頃ある教員採用試験は受けないことに決めました。

じゃ、どうする?

このまま、波乗り三昧かい?

そんな訳ございません、東京で新たに職探しすることに決めました。

これがアドレナリンが雑念を取り払った上でのとりあえずの結論ということだったです。

いざ、帰京。


つづく

起業前2 -波乗り三昧-



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Posted by sakapa at 06:41│Comments(2)起業
この記事へのコメント
そういえば師匠も四国人でしたねぇ
Posted by ペーター at 2009年03月22日 09:55
ペーターさん>
そうでっせ、土佐の高知でやんす。
Posted by sakapasakapa at 2009年03月23日 13:55
 
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